看護部ブログ

2018.08.18

血液浄化センターの紹介

血液浄化センター

血液透析とは体外で人工腎臓(ダイアライザー)を使って血液中にたまった老廃物を取り除き、水や電解質のバランスを整え、きれいになった血液を再び身体に戻すことを言います。

血液浄化センター概要

透析に要する時間:1回4~5時間、週3回が基本になります。

病床数:45床hd2

時間:朝9:00~

月水金40名、火木土38名 計78名(H30.6現在)

泌尿器科、内分泌の医師の回診も行っています。

医療スタッフ紹介

常勤医師1名(月金曜日午前中のみ非常勤医師2名)

看護師9名

看護助手1名

臨床工学士4名

体制

H30.4~血液浄化センター長の発案にて、1回/月の血液浄化センター運営会議を開催しています。医師、看護師、臨床工学士、理学療法士、医事職員の参加にて積極的な会議を行っています。これは、よりよい透析管理と、コミュニケーションエラー防止、顔の見える何でも言える雰囲気作りの目的があります。

専門に特化した集団として、学会、研修参加や部署内で行われる勉強会に参加して自己研鑽に励んでいます。他職種による勉強会も行っています。

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6月勉強会実施状況

勉強会 回数
4月 5回 ①    透析患者と栄養管理

②    ネスプ投与下における赤血球造血効果

③    高リン血症患者の栄養管理

④    On-line HDFについて

⑤    腎臓リハビリテーションについて

5月 3回 ①    透析患者のサルコペニア、フレイルの原因と対策

②    透析患者のサルコペニア、フレイルの実践編

③    リオナ薬剤について

6月 3回 ①    フットケアとは

②    フットケア実践編

③    透析とは

 

腎臓リハビリテーションとは

腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させ、症状を調整し、生命予後を改善し、心理社会的並びに職業的な状況を改善することを目的として、運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、教育、精神・心理的サポートなどを行う、長期にわたる包括的なプログラムである。

上月正博編著:腎臓リハビリテーション、2012,医歯薬出版、東京

 

近年、サルコペ二ア(筋肉量の低下)、フレイル(体重減少、易疲労感、活動量、握力、歩行速度の低下のうち3つ以上満たす場合定義される)の概念が注目されています。私たち、は適切な介入をしていればサルコペ二アやフレイルは、ある程度防げることや進行を遅らせることが出来ると考えています。透析患者の発生率は高いとされているため、当院では血液浄化センター長の指示の元、積極的に腎臓リハビリテーションの介入を行っています。患者が血液透析中に一斉に自転車をこいでいる姿は、スポーツジムと間違える程です。冗談を言いながら楽しそうに、笑いながら大きな声で理学療法士に号令をかけられ、足を高く挙げているその姿は圧巻です。私達スタッフも頑張ろうと元気を貰えます。その努力こそが、ひいての日常生活の安全に結びつくのだと思います。血液浄化センター長は透析患者に運動制限では無く運動療法を推奨したいという思いがあり指示がでます。それを看護師が安全にケアし、理学療法士が透析中の腎臓リハビリテーションの実施を提供し、臨床工学士がサポートし、患者自身のよくなりたいという前向きな気持ちがあってこそ、どれが欠けても日常生活の安全は守れないと思います。

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私達、血液浄化センタースタッフ15名は、患者に優しく寄り添い、時には厳しく叱咤激励し患者のこれからの未来を見据えて最善を尽くし、惜しみないケアを提供したいと考えております。

 

腎臓リハビリテーションの実際

透析日 透析患者数 腎臓リハビリテーション介入数 腎臓リハビリテーション介入率
月水金 40名 11名 28%
火木土 38名 17名 45%
全体 78名 28名 36%

H30.6月現在