臨床検査科

臨床検査科理念

常に検査の質の向上を目指し、且つ安心、信頼される臨床支援体制の確立

臨床検査部門の紹介

 検査技師長:1名
 副技師長:1名
 総技師数:23名

 検体検査関連(生化学・免疫血清・血液・一般・輸血):10名
 生体検査関連(生理検査):8名
 細菌検査:2名
 病理・細胞検査:3名
 採血:16名にてローテーション

資格取得状況(H26年4月現在)

   国際細胞検査士
 細胞検査士
 特定科学物質及び四アルキル鉛作業主任者
 有機溶剤作業主任者
 糖尿病療養指導士
 認定血液検査技師
 聴力測定技術講習会認定
 JABTS乳房超音波講習会認定
 超音波検査士(健診・消化器・循環器)

 学会や講習会に積極的に参加し、得た知識を現場でいかせるように
 努力しています!

お知らせ

 H27年4月から「プレセプシン」という*1敗血症に移行する前から血中濃度が
上昇する蛋白を検査できる機械が導入されました!

 1時間以内に適切な抗菌薬を投与できるかが早期回復の分かれ目とたれる為、
プレセプシンは早期発見に役立ちます。
         *1細菌などの感染によって、重篤な全身症状をおこすこと。

 H27年4月から採血でもピロリ菌抗体検査を院内でも検査できるようになりました!
その為、当日結果がわかります。人間ドックでもオプションで追加できます。

臨床検査技師の仕事

 私達検査技師はSMBG指導・NST・ICT等、チーム医療にも積極的に参画し、検査技師を流動的に配置し、一丸となって取り組んでいます。
 検査技師の仕事には血液や尿、便などを扱う検体部門と直接患者様と接する生理検査部門(心電図、脳波、超音波検査)などがあります。私達検査技師は24 時間体制で迅速に正確な検査結果を患者様に報告できるように努力しています。ここでは、私達の仕事や、内容をわかりやすく紹介したいと思います。

細菌・微生物検査

kensa21細菌・微生物検査では、病気の原因が微生物(細菌、ウイルス)によるものかどうか、また、どんな種類の微生物かを調べています。その他に、病気の原因菌 に合った薬(抗生物質)を見つける検査をしています。これは、病気を早く治すために大切な検査ですが、薬(抗生物質)の効かない耐性菌が増えないようにするためにも重要な検査です。

菌の培養 

病理・細胞診検査

病理細胞診検査は、患者様から採取された組織や細胞を顕微鏡的に診断し、治療方針や治療効果、予後の判定などに情報を提供しています。

胃粘膜標本  扁平上皮細胞

血液検査(貧血)

血液検査では、血液中の血球成分の数や形の検査(血球数算定・血球形態検査)や凝固因子と呼ばれる血液を固めるために 働く成分を調べる検査(凝固検査)を行っています。
 血球数算定では、白血球・赤血球・血小板の数や赤血球中のヘモグロビンの量をみます。
 血球形態検査では、ガラス板に血液を薄く塗り染色したものを顕微鏡で観察します。この検査により、貧血や白血病をみつけることが出来ます。
 凝固検査では、血液が固まるまでに働く12の凝固因子の性質や量の検査をします。最近では、血液をサラサラにする薬の効果を観るためにも行っています。

血液検査 左)赤血球 右)白血球

一般検査(尿・便)

尿、便、髄液、精液などの検査材料から検査します。
尿や便は簡単に採取でき、多くの情報を持っています。試験紙で蛋白、糖、潜血などがすぐわかり、顕微鏡で出血、炎症がないかを調べます。まれに尿中の細胞から癌が見つかることもあります。
  また、便検査は出血性消化疾患や寄生虫診断に役立ちます。

尿分析装置 顕微鏡で細胞をチェックします 前扁平上皮写真

生化学検査(肝機能)

 患者様より採血された血液を遠心分離し血清と血球に分離し主に血清を自動分析機にて測定します。迅速、正確にデータを出します。

※左右【← →】にスクロールできます

肝機能検査

肝臓の病気の有無をみる検査(スクリーニング検査)

  • AST(GOT)
  • ALT(GPT)
  • LDH、ALP
  • γ-GTP
  • ビリルビン

肝障害の原因や病態を検索する検査

  • 肝炎ウイルス(HBS抗原、HCV抗体)

肝障害の進行度・重症度をみる検査

  • CHE
  • 総蛋白(蛋白分画、アルブミン)
  • TTT
  • ZTT
  • ICG
腎機能検査
  • 尿素窒素
  • クレアチニン
  • クレアチニンクリアランス
膵機能検査
  • アミラーゼ(血中、尿中)
脂質検査
  • 総コレステロール
  • HDLコレステロール
  • LDLコレステロール
  • 中性脂肪
電解質検査
  • ナトリウム
  • カリウム
  • クロール
  • カルシウム
腫瘍マーカー
  • CEA
  • AFP
  • CA19-9
  • PSA
炎症マーカー
  • CRP
ホルモン検査
  • TSH
  • FT3
  • FT4
  • HCG
  • インシュリン
糖尿病関連検査
  • 血中グルコース(血糖)
  • グリコヘモグロビン(HbAlc)
  • グリコアルブミン

現在使用している主な生化学検査機器です。

  • 東芝臨床化学自動分析装置 TBA-2000FR 2台
  • 全自動化学発光酵素免疫測定装置 ルミパルス G1200 2台
  • 免疫発光測定装置 ロシュ・ダイアグノスティックス コバスe411
  • 自動グリコヘモグロビン測定装置アークレイ ADAMS A1C HA-8170
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血清検査(輸血)

2005年より輸血検査の自動化について検討してまいりましたが、2005年10月にオ-トビュ-・イノ-バ
 が導入され、自動オンライン化に向けて試行錯誤し、2007年4月に新病院を期に輸血検査の自動化が
 一部施行されました。

 輸血検査自動機器で出来ること!
 (Auto Vue Innova:オ-トビュ-・イノ-バ)

  ・血液型検査:1検体/約20分(A・B・O・AB型の判定)
  ・不規則性抗体:1検体/約30分(他人の血液に対する抗体を調べます。)
  ・交差適合試験:ドナ-1件約30分(輸血血液と患者様の血液が適合するか調べます。)

 より迅速に正確に結果を出すように今後も心がけていきます。

kensa08

生理検査(心電図・検診)

平成19年4月に、最新の検査機器を導入し、患者様のニーズに対応した体制を整え、安心で安全して検査を受ける検査室を目指しています。

各種検査項目・所要時間

※左右【← →】にスクロールできます

検査項目 検査時間 予約
心電図(12誘導) 5分 不要
自律神経R-R 5分 不要
マスター負荷試験 15分 不要
ペースメーカーチェック 15分
24時間ホルター心電図・血圧 20分
トレッドミル検査 30分
超音波検査
(腹部・心臓・頚部・甲状腺・乳部・下肢静脈)
15分〜30分
脳波検査 90分〜120分
睡眠時無呼吸検査
(PSG)
1泊入院
肺機能検査
(VC・FVC・FRC・DLCO)
10分〜30分 不要
誘発機能検査
(MCV・SCV・ABR・針筋電図)
60分
血圧脈波検査
(ABI)
10分 不要
聴力検査 10分〜30分
重心動揺検査 5分 不要
尿素呼気検査 30分 不要
皮膚潅流圧測定(SPP) 30分 不要

業務内容

心電図検査

両手/両足首・胸部に電極を置き、心臓の電気的変化を図形として記録したものが心電図です。
色々な角度より記録することにより種々の心疾患を判読できます。

  • 検査注意点
    足首を使うためズボンの裾を少しまくりあげ、パンストは脱いで、胸が出るようようにし手足の力を抜いて楽な姿勢で休んで下さい。
  • 検査目的
    健康診断、不整脈、心臓肥大、心筋障害、先天性心疾患を始め多くの心臓疾患を発見できます。

 

負荷心電図検査(マスター負荷)

 階段昇降をして運動前後の心電図変化を確認します。

  • 検査注意点
    膝や腰、階段の昇り降りが出来ない方は検査前に申し出て下さい。
    検査中に生じた症状(胸部、足、腰)の痛みは直に申し出て下さい。
  • 検査目的
    狭心症、運動時の胸部症状

トレッドミル

kensa09 心電図を記録しながらベルトの上を目標心拍数まで歩いてもらいます。

  • 検査注意点
    足の具合が悪い方は検査前に申し出て下さい。検査中にベルトのスピードについていけ無い場合や症状が出た時はすぐにお申し出ください。
  • 検査目的
    狭心症、運動時の息切れ、胸部違和感、その他の心疾患

24時間ホルター心電図検査

 通常の安静時心電図では異常を認めないが、日常生活の中で不整脈を感じたり、動作時の胸部症状等がある場合は適応になります。

  • 検査注意点
    入浴不可以外は日常生活に規制はありません。電極を安定させるためテープで固定します。
    皮膚の弱い方はお申し出下さい。
  • 検査目的
    不整脈、狭心症、運動時の息切れ、胸部違和感、その他の心疾患

血圧脈波検査(ABI)

 両手、両足の血圧を一度に測定して、血管の硬さ、下肢の血管が狭窄していないかを検査します。

  • 検査注意点
    検査中に身体を動かしたり、喋らないでリラックスして下さい。手足に痛み、傷のある方は予めお申し出下さい。
  • 検査目的
    動脈硬化の判定、閉塞性動脈硬化症(ASO)

呼吸機能検査(スパイログラム、肺気量分画、機能的残気量測定、肺拡散能力)

kensa010呼吸に関する生理機能検査で、これにより呼吸困難の主要な原因である換気、ガス交換の障害の種類と程度を評価できます。主な検査として、換気能力をみるスパイログラム(呼吸曲線)、肺の過膨張や縮小の程度を示す肺気量分画などがあげられます。

  • 検査注意点
    マウスピースをくわえていただき、鼻栓で鼻を押さえて口だけで呼吸をしていただきます。検査は患者様の努力とご理解が検査結果に影響します。私達技師も患者様と一緒にがんばって行いますのでご協力をお願いします。
  • 検査目的

肺の容量、気道の閉塞状態、肺拡散能力

超音波検査(腹部、頚動脈、甲状腺、乳部、下肢静脈)

kensa011超音波を使用して目的の臓器およびその周辺に異常像が無いか観察したり、定期的に腫瘍、ポリープなどサイズに変化がないか確認をします。

  • 検査注意点
    検査の中には食事の影響で観察出来ない臓器もありますので(胆嚢)、食事抜きで検査していただきます。
  • 検査目的
    肝機能異常、腹部痛、動脈硬化、腫瘍、健康診断

心臓超音波検査

 超音波を使用して心臓の動き、弁の開閉、心機能評価、先天性心疾患などを早期に発見できます。

  • 検査注意点 上半身裸になって左横向きでベットに休んでもらいます、検査時に超音波の通過をよくするためにゼリーを塗ります、検査中は体の力を抜いて楽にして下さい。
  • 検査目的 心臓の大きさ、動き、弁の開閉、心機能評価、先天性心疾患

神経生理機能検査(脳波、運動神経、知覚神経、筋電図、聴性誘発反応)

 脳波とは脳が働いているときの活動電位を記録したもので、色々な負荷を加えたときに脳波に異常がでないか確認します。
  神経伝導検査とは手足の神経に電気を流して、神経に伝わる反応を記録するものです。

  • 検査注意点
    脳波:睡眠時間を減らして来てください。整髪料は付けないで下さい。
    神経伝導検査:多少の痛みが伴いますがご協力お願いします。
  • 検査目的
    脳波:意識消失、痙攣、てんかん
    神経伝導検査:手足のしびれ、糖尿病性神経障害

睡眠時無呼吸検査

 貴方は日中、車を運転中に突然の眠気でハッとなったことはありませんか、このような方は夜間睡眠中に無呼吸になり、十分な睡眠がとれていないためです。睡眠時無呼吸検査は脳波を記録しながら睡眠、無呼吸の度合いを検査します。

  • 検査注意点
    1泊入院して検査をして頂きます。検査上多くの測定器を取り付けますので事前に検査の説明を十分にお聞きください。
  • 検査目的
    睡眠時無呼吸症候群の判定

聴力検査

 オージオメーターと言う機械を使い、ヘッドホーンをつけて周波数の違うおとを聴いてもらいます。
ティンパノメトリとは外耳道内の気圧を変化させて、鼓膜の状態および可動性(動き)を調べる検査です。

  • 検査注意点
    検査時は担当の指示に従って検査を行って下さい。音を聞く検査です。少しでも音が聞こえたらボタンを押してください。
  • 検査目的
    聞こえが悪い、耳鳴り、めまいの症状がある場合

平衡機能検査

 めまいの原因が、内耳障害によるものか、脳疾患によるものか、その他によるものかを区別するための検査です。