ニュース減塩低エネルギープロジェクト(egSTEP)

第10回 減塩低エネルギープロジェクト(egSTEP)

妊娠糖尿の治療と予防・・・浜松だから!

  • 妊娠糖尿になる理由は?
  • はっきりした理由はまだ解明されていませんが、統計的には、ご家族からの遺伝や、妊娠前の体重過多が原因として挙げられます。遺伝や、妊娠前の体重過多が原因として挙げられます。

  • 妊娠糖尿と診断されたら?
  • 妊娠糖尿は、妊婦健診で主に尿糖が確認された場合、ブドウ糖液を飲んだあと2時間までの血糖値やインスリン濃度を測る検査(OGTT)で診断されます。高血糖と診断されたら、先ずは正しい食事療法と適度の運動が必要です。必ず栄養指導を受けましょう。一緒に高血圧を合併して妊娠中毒症を起こすこともありますので、減塩も必要です。それでも血糖値が上昇してしまう場合、少なくとも出産までの間は、インスリンを自己注射する必要があります。
    糖尿病の飲み薬は、妊娠中の赤ちゃんへの安全性が確認されていないので、妊娠中は使用できません。安全性が確認されているインスリンのみが使用できる薬剤です。ほとんどの場合、出産と共にインスリン注射は不要となります。

  • 出産後の治療や予防は?
  • 出産後1−3ヶ月の間に一度、診断時と同じようなOGTT検査を行います。その結果で正常であれば、なるべく食事や運動が継続できるようにして、1年毎に同様の検査を受けていただきます。
    その検査で一般の糖尿病と診断されるようなら、その治療が開始されます。糖尿病にならない方も、次のお子さんを妊娠されても大丈夫なように、糖尿病予防に関する知識をアップデートしていっていただきます。この体制については、、内科、産婦人科だけでなく、浜松市民であれば、浜松市健康増進課がバックアップしてくれています。これは、地方自治体の仕事としては画期的なことで、浜松市民の女性はかなり恵まれていると言えるでしょう。