病院長あいさつ

 日頃より多大なるご支援をいただき誠にありがとうございます。JA静岡厚生連遠州病院院長の大石強です。私が院長に就任いたしまして、早いもので3年が経過しようとしております。思い返せば最初の1年は前水上院長が築き上げたレールを踏襲しながら院長職を勉強させていただきましたが、2年目からは新型コロナウイルス感染対策に追われる日々となりました。クラスターも経験いたしましたが、職員の献身的な対応と地域の皆様の御協力により乗り越えてまいりました。当院をご利用していただいております皆様には多大なるご迷惑をお掛けしたことと思います。この場をお借りしてお詫び申し上げます。現在、5月の連休後からの第7波もピークを越えてきておりますが、若年層を中心に感染が広がっており、まだまだ予断を許さない状況が続いています。今後も当院正面玄関での検温、入院時・入院後の抗原定量検査、面会の制限等の通常外来あるいは救急外来での感染対策を徹底し、かつ当院全職員の健康状態の早期把握に努めてまいります。
 さて、当院は救急医療から回復期医療、その後の在宅ケアーまで、一貫したサービスを提供する院内完結型の病院です。まさしく当院の理念であります「心と心のふれあう医療」の実現へ向けて医師、看護師、コメディカル等の多職種でお一人お一人の患者様を診させていただき、その患者様の希望に沿った医療および生活環境を提供いたします。特に回復期病棟では自宅退院を目標に専任のリハビリ専門医、理学療法士、作業療法士による手厚いリハビリテーションを提供させていただいております。
当院での専門医療分野でのトピックスとして、まず産婦人科では2年前から腹腔鏡手術を始めております。おかげさまで希望される患者様の数も増えてきました。婦人科領域の良性腫瘍の手術など、傷が小さく入院期間も短縮できます。また昨年、7月には産婦人科病棟の一部を改装し、患者様が入院中、より快適に過ごしていただける環境を整えました。また新たに婦人科で「思春期外来(毎週月曜日予約制)」を始めました。小・中・高校生女子を対象に月経、性、妊娠など思春期特有の悩みや問題に対して小児科、内科、心理カウンセラーとともに診療させていただいております。腎臓内科では腹膜透析にも積極的に取り組んでおります。コロナ禍による外出控えや、いつ起こるかもしれない自然災害に備えて近年、ご自宅で可能な腹膜透析が見直されております。ご興味のある方は是非当院までお問い合わせください。上記述べました腹膜透析も含めて、「子宮頸がんとHPVワクチン」「腎代替療法について」「月経困難症と当院の腹腔鏡手術について」の3つの講演を「遠州病院プレミアムセミナー」と題しまして当院ホームページに載せておりますので是非ご覧ください。
正面玄関には「よろず相談窓口」という患者様からのお問い合わせの窓口があり、毎日ご意見をいただき対応させていただいております。すべてのご意見は1か月に一度、院内全職員に閲覧させております。「お叱りのお言葉」には患者様の視点でとらえた我々の気がつかなかった盲点が多分に含まれており、改善につなげております。患者様が気持ちよく当院をご利用できますように今後とも貴重なご意見をいただければと思います。
 最後になりますが、新型コロナウイルス感染症の規制も緩和されております。スポーツ観戦も上限が撤廃され、皆様の行動範囲も広がっていることと思います。まさに「withコロナ時代」に突入いたしました。重症患者さんを収容する医療機関にとっては更なる徹底した感染対策が求められます。まさに病院の質、サービスが問われる時代です。地域住民の皆様から一層信頼される病院となれるよう職員一同努力を重ねてまいります。何卒、今後ともJA静岡厚生連遠州病院をよろしくお願い申し上げます。

令和4年6月吉日

JA静岡厚生連 遠州病院

病院長 大石 強