言語聴覚療法

「ことばでコミュニケーションしたい!」
当科の言語療法は、『はなしことば』から始めます。

音声機能、言語機能、高次脳機能または聴覚機能などのコミュニケーション機能に障害のある人、あるいは家族など周囲の人々に対して、発声訓練、構音訓 練、言語訓練、嚥下訓練および聴能訓練、あるいは検査、指導、助言などを行うことをいいます。これらを行うのが言語聴覚士(Speech- Language and Hearing Therapist)であり略して『ST』と呼ばれます。

母音の聴き取り場面

手の動きを使いながら母音の練習

失語症検査

指示された物品を操作する課題

言語聴覚療法の対象

  •  失語症
    大脳の言語に関係する部分が損傷を受け、聞いて理解することや話すこと、読むこと、書くことができない。
  • 運動性構音障害
    脳損傷により舌・唇など話す器官の運動が障害されて聴き取りにくい発音になる。
  • 音声障害
    声帯や喉頭の病気が原因で、大きな声が出ない、声が嗄れる等の症状がでる。
  • 機能性構音障害
    耳のきこえや発語器官に異常がないのに、特定の発音ができない。
  • 摂食・嚥下障害
    脳血管障害の後遺症や認知症、脳性麻痺や知的障害が原因で「食べ物がうまく飲み込めない」、「水分がむせる」など、食べることに問題が生じる。